2011年11月20日

待つ

卵子から恋人まで、女性であることの役割の一切は、待つことに他ならない

― 塔に閉じこめられた姫君 p15


 これは、マリー・ボナパルト(ナポレオン・ボナパルトは、彼女の大伯父にあたる)の言葉だと紹介されています。
 
 最近では、肉食系女子なるくくりもあって、必ずしも待つという宿命に甘んじることなく、自ら男を求めているようにも見えます。しかし、それはあくまで誘っているのであって、襲ってまでいる例はごく少ない筈です。
 
 そういえば、太宰にも「待つ」という掌編がありました。この言葉を脳裏に浮かべながら読むと、また違った感慨がある気がします。
 
 女性は受動的である方が、少なくともこれまでの世の中では有利だった訳ですが、これからは「積極的に待つ」という姿勢が、より一般化するのかもしれませんね。
posted by 竜胆 at 00:46| 塔に閉じ込められた姫君 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月19日

永遠の少女

女であることを拒否し、ペニス羨望を強固にし、父親と同化したがる女は、いつまでもクリトリス段階にとどまる。

― 眠れる森の美女 p14



 異性としての父親が好きだというのでなく、自分がなるべき目標として父親を捉えることは、女の子にとって、それほど珍しいことではないのかもしれません。
 
 前者が「私、大きくなったらお父さんのお嫁さんになる」という宣言だとすれば、後者は「私、大きくなったらお父さんのようになる」でしょう。どちらも、父親にとっては嬉しい言葉に違いありませんが。
 
 クリトリスが女性のペニスだというのは、単なる比喩や対応でなく、もともと同じものが性ホルモンの影響で男性の場合はペニスに、女性の場合はクリトリスになるらしいです。
 
 なので、クリトリス性感は男性的(あるいは中性的)ということも出来そうです。膣による快感は女性固有のものであり、それを受け入れられない女性は、自分が女だという事実を心のどこかで拒んでいるのかもしれませんね。
posted by 竜胆 at 15:53| 眠れる森の美女 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月16日

クリトリス性感と膣性感

「眠れる森の美女」とは、女のエロティシズムがクリトリス系統から膣系統へ移行するまでの、曖昧な潜伏期間にいる少女のことである。

― 眠れる森の美女 p14



 少女はクリトリスで感じるものであり、膣の中で感じるようになるのはその後。いわゆる「中イキ」が出来始めるのは、その更に後。十分に女になってからということですね。
 
 少女が自分を父親と同化したがるエレクトラ・コンプレックス。その状態から連れ出してくれる相手を待ちわびている間が、「眠れる森の美女」ということなのでしょう。
 
 王子様が迎えに来ても、頑として目覚めようとしない女性もいますし、ろくでもない王子様に引っかかって苦労する姫様もいますね。
 
 お産を経験すると、膣で感じやすくなるとはよく聞く話ですが、「少女」から「女」へと進んだ先には母になる門があって、深い性の喜びはその奥にこそあるということでしょうか。
posted by 竜胆 at 14:30| 眠れる森の美女 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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